「詩はこころのおやつ」海乃もくずの詩のブログ

文を書いています。活字中毒者です。このブログでは詩 poetry lyricsをつづっていきます

豹のように

誰かそっと声をかけてくれない

あたしの目の中の

光がちらりと動いたら

 

氷山に映る星のように

静かに生きるより

今まで隠していた

本当の顔をさらけ出したい

 

もしも1%の可能性でもあったら

あたしに賭けてみて

多分絶対損はさせない

自信は自分が信じることから始まる

 

そしてなにか暗示的な言葉

見つけたら知らせて

いつでもあたしは目覚めているの

 

豹のように見られたい

心で自分の目を見つめながら

夢にまどろむことも無く

鏡の奥から飛び出したい

 

危ない時は呼んで

あたしも危険かもしれないけど

頼もしい味方になるわよ

 

きっと大人しい少女の

心を映す鏡のなかに1匹の豹が

チャンスを狙って潜んでるのね

それだけのこと

鎖を解き放て!

 

豹のように走りたい

豹のように感じたい

心で自分の全てを見つめながら

愛のカケラに触れることもなく

夜空に輝きたい

 

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サヨナラ☆

昨日僕は

君の瞳がかげっているのに気づいた

今まではあんなに輝いて

甘い気持ちを映し出していたのに

 

君は僕の歌の中でしか

美しくなれないことにきづいたんだね

君の細い指が

動きで言葉をつづる

 

僕はいつでも君だけを抱いて

この街を泳いでいたかった

 

君の額のおくれ毛を

かきあげておまじないした

愛はもう充分だから

もっと別なもの授けてほしいと

 

君が明日いなくなること

僕は知りたくなかったんだ

 

お寝坊な君の目覚まし時計

胸にしまった片道切符

僕には自分のことのように

君がわかるんだ

 

君は僕の歌の中でしか

優しくなれないことに気づいたんだね

君のなびく黒髪が別れの香りを運んでくる

 

君は僕が膝の上

頭を乗せるのが好きで

僕は君のサラサラの髪を

手ですくのが癖だった

 

明後日

君はどこだろう

新しい友だちはみつかるの

君は大切にしてもらえるかな

僕は後悔しないだろうか

 

過ぎた日々に終わりがくる

それがどれだけ当たり前で

それがどれだけつらいことか

 

君の細い指が

動きで言葉をつづる

 

 

サヨナラ

 

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imissyou

あなたは

妙に大人びて見えたり

弟のような振る舞い

目のはなせないひとだった

 

よく2人でト音記号を追いかけたよね

あなたのキーボード聴くの

大好きだった

 

一緒に買い物に行って

家族ぐるみで旅行に行って

写真と思い出が今でも私の宝物

 

兄妹みたいだったね

手の届かない存在だったときもある

大好きだったけど

いつかお互いもっと好きなひとができて

 

いつかは離れるとわかっていても

いつまでも妹でいたかった

あなたがくれた小さな指輪

これは誕生日の贈り物

それ以上のものにはなれない

 

お互い距離を感じてた?

そんなことないよね

バスの中肩にもたれあって

一緒に眠ったね

 

妹でいいからずっと一緒に

いつかあなた私の手に

あなたが使った言葉

握らせてくれた

「ずっと一緒にいようね」

なんて素敵な思い出

 

懐かしい香り   あなたから香る

思い出のメロディ  口ずさんで

 

imissyou

離れたくない

 

s590723

 

 

 

 

 

 

 

 

オレンジの朝☆

 

 

窓から見える景色がいつもと違うのは

昨日買ったオレンジのせいだ

紙袋から飛び出した僕だけの朝

 

もぎたての果実の香りは

オレンジの朝がやってくる前兆のようなもの

いつかきみにもみせてあげよう

 

なんて素敵なオレンジカラー

きみはきっとそういうよ

 

オレンジの朝

それは奇跡なんかじゃない

僕らの真実の結晶さ

窓から顔を出したら何が始まるかわからない

 

とにかく見て損はないよ

だけど花の香りにのっちゃだめだ

どこへいくやら僕にもわからない

 

いいかいもぎたての果実の香りだよ

それがきみをおこしてくれる

これは僕ときみの秘密

 

なんて素晴らしいストーリー

きみは僕に微笑むだろう

 

もぎたてオレンジと胸いっぱいの僕の愛

きみに渡そう

オレンジの朝に

 

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ユカイな恋☆

僕のユカイな体験を聞くかい?

 

ただ一人の女の子と

一緒にいたかっただけなんだ

 

真昼間からなにか

強いドリンクが欲しくなる

醒めていた僕を見つけた君

君は最初になんていったんだっけ

その言葉でラムのグラスが弾けたんだ

 

君は一体どこから来たの

仲間の問いに君は笑うだけ

ひょっとして億万長者の娘とか

まさか、と笑う君の口元が

ちょっと硬くなったのを見逃さなかったぜ

 

やがて街に行方不明手配書がばらまかれる

ソーダポップのキャンディ色した瞳で

太陽に当たると虹色になるブロンド

痩せっぽちのきみを50万で探せ

 

探偵や刑事は50万を70万につりあげろと

君のパパを説得中

50万で御の字の民衆は

君を狩るために犬や銃を用意する

まるで君はキツネかウサギになった気分

 

僕は君の手を取って

小さなレストランに隠れるけど

小銭を拾うふりをして

君を確認する男たち

僕たちは逃げなければならない

 

テレビに君のパパ

ネットニュースに君のママ

YouTubeに君のフィアンセ

涙ながらに訴える

 

泣いてる彼らの言うところによれば

君をつれて逃げてる僕らは

見つかり次第死刑だそうだ

娘の嫌がる結婚を押し付けといてよく言うね

 

僕らの見つけた小さな町

君は独房アパートの中

息も絶え絶えに潜んでいる

君の賞金は200万まで跳ね上がり

人々はこのアパートを怪しみ出す

 

ついにその日がやってきて

僕らは奴らの手で大海にほおり出される

だけど僕らはこんなことで

諦めたりしない

素晴らしい黄金の頭脳と最高の仲間

 

なんだってやってやる

一緒に逃げてるあいだに

君の気持ちを掴んだのは僕

僕の気持ちを掴んだのは君

 

僕はただ君とずっと一緒にいたいだけ

 

話を聞いたからには

一口噛むよなあ

今夜待ってるぜ

 

s600120

 

 

 

 

 

例えばこんなこと☆

宇宙人いるんだって

宇宙人くるんだって

どうしようあたし

もしもホントに宇宙人がいて

もしもほんとに地球に来たら

あたしとブライアンどうなっちゃうの

 

あたし昨日のライブで

真っ白いTシャツにブルージーンズの

ギターがめちゃくちゃカッコイイブライアンに

永遠の愛誓っちゃったのに

 

宇宙人がロックを理解しなかったら?

あたしたちきっと引き離されちゃう

だってあたしもブライアンも

ロックしか能のないKIDSなんだもん

 

宇宙人がロックを理解しなかったら

あたしたちどうなっちゃうんだろ

だってあたしもブライアンも

ロックだけがイチバン好きなんだもん

 

じゃあねこうしようブライアン

あなたのロックであたしの心溶かしたみたく

思いっきりギターかき鳴らして

歓迎しよう宇宙人

 

絶対好きになるよあたしのブライアンを

絶対トリコになるよブライアンのロックンロール

 

あたしがどこまでもついてくって決めたみたいに

あたしが死ぬほどすきになったみたいに

 

900102

 

ナミダ

君の一番最初のナミダは

誰のために流すの

君の一番最初の笑みは

誰のためにこぼすの

 

ナミダはいつだって

自分のためだけに

あるものだと信じてた

自分の感情を表現するためだけに

あるものだと信じてた

 

きみのナミダは君だけの頬をすべり

君の思いは君だけの心に存在する

 

君は部屋の仄かなあかりに

ナミダを紛らせて

ひとり

それはどうしても

自分自身の祈りのナミダ

君の周りにただようだけ

 

自己中な君を

誰一人として責めなかった

だから誰も君に

自分のナミダをみせなかった

今夜だって

 

もう一度振り返ってご覧

その輝く光の粒は

君の思いを縁取るかもしれない

 

振り返ってご覧

君だけの過去(うしろ)に

華やかなものなんていらない

今は君にも誰かのナミダが

誰かを救うことはっきりわかるはず

 

 

 

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