「詩はこころのおやつ」海乃もくずの詩のブログ

文を書いています。活字中毒者です。このブログでは詩 poetry lyricsをつづっていきます

ナミダ

君の一番最初のナミダは

誰のために流すの

君の一番最初の笑みは

誰のためにこぼすの

 

ナミダはいつだって

自分のためだけに

あるものだと信じてた

自分の感情を表現するためだけに

あるものだと信じてた

 

きみのナミダは君だけの頬をすべり

君の思いは君だけの心に存在する

 

君は部屋の仄かなあかりに

ナミダを紛らせて

ひとり

それはどうしても

自分自身の祈りのナミダ

君の周りにただようだけ

 

自己中な君を

誰一人として責めなかった

だから誰も君に

自分のナミダをみせなかった

今夜だって

 

もう一度振り返ってご覧

その輝く光の粒は

君の思いを縁取るかもしれない

 

振り返ってご覧

君だけの過去(うしろ)に

華やかなものなんていらない

今は君にも誰かのナミダが

誰かを救うことはっきりわかるはず

 

 

 

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