「詩はこころのおやつ」海乃もくずの詩のブログ

文を書いています。活字中毒者です。このブログでは詩 poetry lyricsをつづっていきます

☆鬱 (真っ最中)

なんのために生きてるんだろ

誰か教えて

進む方向がわからなくなっちゃった

誰か手を引いて

 

友だちなら何人かいる

ほんとに心配してくれる人

だけどみんなすることがある

私だけなんにもないの

 

こんなこと気にして悩むなら

なにか始めればいいんだろうけど

その一歩踏み出せない

生きる意味知りたい

 

時々生きてるの怖くなる

そんなこと言ったらみんな笑うよね

でもどうしようもなく臆病になる

 

もしもなにかすること見つけても

突然無意味っておもったら?

それが怖い

全て無意味になってしまう気がする

 

責任感じてる

この世に生まれてきた

もしも私が生まれてなかったら

代わりに別な人が生まれて

その人は私より

ずっと実りある人生を

すごしたんじゃないかって

 

その人をおしのけてまで

生まれてきた価値私にあるの

 

遊びも仕事も勉強も

熱中できない

みんなと同じになれない

 

なにか探そうと思えば思うほど

立ち止まる

焦りだけが私をチリチリと焦がす

 

どっちを向けばいいんだろ

みんなどうやってそんなうまく生きてるの?

誰か手を引いて

だめ、自分でやらなくちゃ

 

私のいるとこは

もしかして狂気と正気のはざまなの

そんな怖いこと考えるの

やめて

 

生きてるのは間違いないけど

こんな生き方でいいのかな

私は嫌だ

 

私の道しるべ

私のなにか

私を引っ張りあげてくれるもの

 

探すそれしかない

どうやって?

わからない

でも自分は許してくれないの

それを見つけるまで

 

 

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求めて☆

自分がどんなに浅はかだったか

僕は昨日やっとわかった

僕はこれからどうしたらいいんだ

なんだか僕の足元が

大きな音を立ててがたがたと

崩れちまったような気がするよ

 

僕は愛したことはあるけれど

愛されたことがない

もちろん家族は別さ

僕は僕が一番かわいい

僕の次に大切なひとならいたかも

そう多分いたかも

 

僕はやっぱり愛されたい

僕のどこかに悪いところがあったとしても

誰か僕を認めてくれないか

 

愛することは許すこと

信じること

認めること

 

それじゃあ僕はなんなんだ

僕は誰にも許されず

信じられず

そして認められてもいないのか

僕の傷つき飢えた魂は

一体どこまでさすらえばいい

 

僕の渇きは癒されない

僕の愛は受け入れられない

僕の寂しさは限りを知らない

 

ぼくはたった、たったひとりで街を歩く

 

 

 

自分がどんなに残酷だったか

あたしは今日やっとわかったの

あたしはこれからどうしたらいいの

なんだかあたしの心の中に

激しい音を立ててぽっかりと

大きな穴があいたような気がするわ

 

あたしは愛されたことはあるけれど

愛したことがないの

もちろん家族は別よ

あたしは何よりお金が好きなの

あたしがお金を愛するくらい

あたしを愛してくれたひともいた

 

あたしはやっぱり愛したいみたい

あたしのどこかに悪いところがあったとしても

誰かあたしを認めてくれない

 

愛することは許すこと

信じること

認めること

それじゃああたしはなんなのよ

あたしは誰も許さず信じず

そして認めてもいないのね

あたしの傷つき飢えた魂は

一体どこまでさすらうのかしら

 

あたしの渇きは癒されない

あたしの愛は受け入れられない

あたしの寂しさは限りを知らない

 

あたしはたった、たったひとりで街を歩く

 

 

880718

 

道拓く☆

あの子は口を開くと

いつまでもこのままでいたいっていう

だけど俺は

できればこの状態から

一抜けすることばかり考えてる

 

あの子は口を開くと

ずうっとこのまま時を止めてほしいっていう

だけど俺は

できれば早く新しい道を

見つけて歩きだしたいんだ

 

どっちも間違っちゃいない

俺は確かに今が好きだ

あの子と仲間とこの町が

だけど本気だ

俺はここから必ず出る

 

ワガママか夢見てるか

確かに今に満足してる

いつだってここは最高だ

ついさっきのやつだってよかった

だけど本気だ

俺は必ずここを出る

 

あの子は

どうしてそんなこというのって

全く取り合ってはくれない

それどころか

珍獣を見るような目で俺を見た

 

そんなのうまくいえないけど

そういう気がする

きっといつまでもここに残れない

なにかがそう伝えてくるんだ

 

あの子は

駄々っ子をあやすように

そんなにいうならあたしも

ついていくからねっていう

もしもそうできたら

そりゃうれしいかも

けどさ俺のせいで

あの子を変えるのはしたくない

 

かっこつけてるよなあ

そうだよなあ

俺は自分に甘いのに

みんなを変えたくないなんて

気取ってるぜ

けどホントだよ

俺だけが必要なら変わるんだ

 

アホなヤツだっておもうかい

それならそれでいいよなあ

夢見て歩いていいよなあ

そうしていろんなものにぶつかって

不器用に世の中渡っていこう

 

あの子は

とうとう俺に

どうしてもいっちゃうのって

その泣き顔は墓の前だけで充分

このまま出ていくよ

きっと何か手に入れて

戻ってくるかもな

俺にしか手にいれられないもの

 

変わってるかな

欲しいものを探しあてる

期待でワクワクしてくるよ

自分だけの道どこにある

自信なんてあとからついてこい

俺だけの道  拓いてんだ

 

 

s611008

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不安(鬱になりかけていた時)

時々何かに救われたって人いるけど

一体どんな気持ちなんだろ

あたしさ、自分の考えてること

人に喋るとキチ  ガイみたいでこわい

 

あたしすごい考えすぎなのかなあ

 

こんなこと考える人いないんだってさ

あたしやっぱりビョーキなのかな

うそうそあたし信じてない

あたし芸術家肌っていわれてることにする

 

あたし多分考えすぎ

 

考えすぎって芸術家の専売特許だろ

あたしにもそういうとこが

多分にあるんだ  おかしいね

 

だけどほんとにこんな生活してて

いいのかなっておもってる

良くしたいなら自分でしろよ

人にしてもらうことなんてないよ

ホラホラこういうふうに

自分にハッパかけるのさ

 

それからもっと自分のこと好きになれ

自分否定しちゃ元も子もない

あとは周りの人にも

もっとやさしくってか?

あたしマシな人間になりたい

人に振り回されてばっかじゃしょうがない

 

よく言われるよね

この世の中には自分よりもっと大変な人

不幸な人いっぱいいっぱいいるんだぜ

だけどマジで辛いんだ

あたしは今の毎日をもっと大切に

大切にしたいって思ってるだけ

あたし、普通になりたい

 

違う もしかして違ってる?

先の思い出のために頑張るんじゃない

今をキレイに生きるために

今をきちんと生きるために

あたし精一杯やりたいんだ

 

誰かあたしをここから引っ張り出して

あたし助かりたいんだ

 

ねえ誰か

教えてどうしたらいい

この不安どこまでもついてくる

あたしに覆いかぶさって

あたしを乗っ取ろうとする不安

 

あたしの不安出ていって

あたしの心からどっか行け

あたし悩んでるけど

一生懸命生きたいんだ

きっと必ずそうするよ

次の春が来たらなにか見つける

 

あと二つ夢が見たい

 

神様あたしを見守って

あたし普通になりたいだけだよ

 

 

s621225

 

 

 

 

色☆

君がなに色か喩えるなら

僕が染めた涙の色

 

僕と君の始まりは

なんでもない日常のひとコマ

働くことに疲れた僕らが

ようやく探しあてたオアシスだった

 

そして僕は気づかぬまま

君にすべてを賭けていた

君はそれを憎んでいたんだね

四六時中僕は

君を夢の中で押しつぶして惨めにした

これこそが終わりだ

 

君をなに色か喩えるなら

僕が染めた血の色

 

記憶喪失になった僕の

喪失した記憶の彼方から

君の面影がどす黒い

言葉と一緒に浮かび上がる

変色し切ったその古い言葉は

僕が君に投げたワガママ

 

君は傷つき果てて

レンゲ畑にいる夢を見たかい

白い胸に突き立った

僕が放った矢を抜くには

もっと強い愛情が必要だった

君は夜露で傷口を洗い

降り注ぐ神の恵みに身を横たえる

 

君がなに色か喩えるなら

僕が染めた哀しみの色

 

今ひとり僕は苦痛に身悶えしている

何故君の心に寄り添わなかった

何故勝手な理想の君にこだわった

君はもう帰ってこない

宝物は自分の過失で失うものだ

 

もう一度君の姿が見たい

僕の望みはそれだけなのに

僕の手は震え

君の写真を持ち上げることすら出来ない

僕の目は怯え

君の写真を見ることさえできない

 

誰かにもし「愛していたの?」と

聞かれたなら

僕は迷いなく「もちろん」と答えたろう

その誰かが、「それは支配」と

つぶやいたとしても

 

僕の心に色を付けるとしたら

きっと誰もそんなことをしてくれない

 

s600122

 

 

全部ぶっ壊せ☆

中から見えても外から見えない

鉄格子のなかで

みんながパンをかじってる

 

上ヘ上がるほうはバター付き

もう一方はカチンカチン

 

規則規則規則

破ったことない人なんているの?

冗談じゃない逃げてやる

紙切れに縛られる

生活から逃げてやる

 

時々あたしと同じ考えもつ子

出会うけどどこか違う

何が違うか考えてる暇なんてない

でも着いてきちゃいけないなんて

あたしは決して言わないよ

 

冗談じゃないよ 逃げてやる

足首にはめてある

数字の鎖から逃げてやる

何が望みか一応

聞くだけ聞いてやろうなんて

尊大な態度がむかつくよ

欲しいものは自分で

手に入れるからほっといて

 

子供の頃見つけた

秘密の四葉のクローバー畑

突然変異のクローバー

いつもそこが落ち着いたのは

あたしも突然変異種になりたいから

 

自由のために声を上げるなんて

カッコイイこといってるふりだけ?

周り見てやっぱり引くか?

違うみんな本心はきっと同じ

我慢なんてするだけ損だ

 

全部ぶっ壊せ

 

s591110

 

 

今この一瞬

今まではすごく小さかった

生まれたときは

皆同じ大きさだってわかってたけど

小さく静かに生きていた

 

自分の主張をすることもなく

大きいものの後ろに隠れて

音も立てずに家路についた

 

何もかもが巨大な恐怖の対象で

白い壁のそばにうずくまった私は

無心で仲間を求めたけれど

仲間もやはり小さかった

 

筒の形の牢獄の中で

冷たくなるのと戦うのと

どちらがいいか聞かれた時も

戦うのを恐れた私だった

 

だけど今は

せめて今だけは戦える

殺せというのなら

今ならできる気がする

私は多分戦える

青い空は見えないかもしれないけれど

グレーな空なら手をさしのべてくれるはず

 

ひとつの言葉に

十の意味を読み取って

誰に対しても警戒心を忘れなかった

私は誰も信じない

 

合言葉にするには硬いが脆い

人の顔色を伺うのは事実だけど

認めることすらできなかった

 

だけど今は

今だけは戦える

激しい言葉を糧にして

生きてきた私だからこそ

私は多分戦える

熱い血を感じることができるように

何もかもが味方になってくれるはず

 

醒めた目で街角を見つめ

初めての勝利の味を

孤独にかみ締める私の瞳には

まだ巡り会っていないあなたが映る

 

あなたが唯一の愛せるひとで

永遠の私の敵であること

私は知っている

私にあなたが倒せるか

心の中迷いながら

見えない手が短剣を差し出してくる

 

だけど今は

せめて今だけは戦える

無言で後ろから一突き

悔恨の涙に打ち震えても

私は多分戦える

倒れたあなたを抱き起こし

そっとまぶたを閉ざしてあげられるはず

 

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