3番目の森についたら
3番目の森になんか行きたくない
だけど風が
私をそこへ連れて行ってしまう
私はふわふわで柔らかい
みんながふわふわちゃんと呼ぶので
本当に軽くなってしまった
だから
風はカンタンに私を森へ運ぶ
3番目の森ってなに?
私は風に乗り
哀しい涙を一粒こぼす
ふわふわな私を時々
きらいになってしまうから
風に乗って頼りなく揺れる私を
面白そうに眺めるのは空
3番目の森の上の空は
少し明るい
3番目の森になんか行きたくない
でもいつだって
白い雲に誘われてしまう
雲は森が大好きで
ふわふわの私も
きっとそうなんだっておもいこんでいる
3番目の森へいってみようか
おべんとをたくさんもって
風に流されて
ふらふらと漂う日々
3番目の森へ
雲のようにどこまでも流れ
雪のようにちらちらと舞って
3番目の森になんか行きたくない
漂うように
頼りなくどこまでも
流れ流されて
頼りなくどこまでも
901115