「詩はこころのおやつ」海乃もくずの詩のブログ

文を書いています。活字中毒者です。このブログでは詩 poetry lyricsをつづっていきます

3番目の森についたら

3番目の森になんか行きたくない

だけど風が

私をそこへ連れて行ってしまう

 

私はふわふわで柔らかい

みんながふわふわちゃんと呼ぶので

本当に軽くなってしまった

だから

風はカンタンに私を森へ運ぶ

 

3番目の森ってなに?

 

私は風に乗り

哀しい涙を一粒こぼす

ふわふわな私を時々

きらいになってしまうから

 

風に乗って頼りなく揺れる私を

面白そうに眺めるのは空

3番目の森の上の空は

少し明るい

 

3番目の森になんか行きたくない

でもいつだって

白い雲に誘われてしまう

 

雲は森が大好きで

ふわふわの私も

きっとそうなんだっておもいこんでいる

 

3番目の森へいってみようか

おべんとをたくさんもって

風に流されて

ふらふらと漂う日々

 

3番目の森へ

雲のようにどこまでも流れ

雪のようにちらちらと舞って

 

3番目の森になんか行きたくない

漂うように

頼りなくどこまでも

流れ流されて

頼りなくどこまでも

 

901115